シャンプー後なぜ頭がかゆいのか?原因と対策を解説

きちんとシャンプーしているつもりなのに、「洗った直後から頭がかゆい!」「かきむしっているとフケが出てきてしまう」なんて悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
特に、これからの季節は空気も乾燥気味になってくるため、余計に「かゆみ」を感じやすくなりますよね。
つい、イライラしてしまう「かゆみ」が悪化する前に、しっかりとその原因と対策を知って正しく改善していきましょう。
シャンプー後に頭がかゆくなるのはなぜ?3つの原因
せっかくシャンプーしたのに、すぐに頭がかゆくなってしまうとイライラしてしまいますよね。シャンプー後に頭がかゆくなるのは、どうしてなのでしょうか。
ここでは、代表的な3つの原因について解説していきます。
【かゆくなる原因1】シャンプーのすすぎ残し
シャンプー後に頭がかゆくなる原因として、最初にあげられるのは「シャンプーのすすぎ残し」です。
これを聞いた人の多くは、「いや、ちゃんとシャワーで流してるし…」と感じるでしょう。
しかし、実際にすすぎが甘い人が結構いるんですよね。
美容院や理容院に行った際、シャンプー台で洗い流されている時間って長く感じませんか?
自宅でシャンプーをしているときより、ずっと丁寧にすすぎを行ってくれているはず。
自分ではちゃんと流している「つもり」になっていても、髪に隠れている地肌にはまだシャンプー成分が残っている可能性大です。
疲れているからといって、シャワーでささっと流すだけになってしまったり、短時間のすすぎで済ませてしまっていませんか?
食器洗いや洗濯の際に、手に付いた洗剤をきちんと洗い流さずにいると、手荒れが起きたり、我慢できないような「かゆみ」が出てしまうことがありますよね。
シャンプーでも、全く同じことがいえるのです。
【かゆくなる原因2】ゴシゴシ洗いすぎている
頭皮にトラブルがある人や、かゆみをいつも感じている人の多くは「必要以上に洗いすぎている」といった傾向があります。
特に、頭がかゆいときにはゴシゴシ洗うと気持ちがイイですよね。もちろん、その気持ちは分かります。
しかし、爪を立てたり必要以上に指先へ力を入れた状態で頭を洗っていると、頭皮の「肌バリア」が破壊されてしまうのです。
顔がかゆいからといって、爪を立ててバリバリ洗顔する人はいませんよね…。
でも、頭皮は髪の毛で隠れているから直に確認することがあまりない場所なので、思わず力を入れてしまいがち。
このせいで、地肌を守るべき皮脂膜や角質層まで荒らしてしまう人が絶えません。
肌バリアが崩壊した頭皮は、乾燥しやすく、さらにシャンプー成分にも過敏に反応しやすくなってしまいます。これが、シャンプー後にかゆみを生じさせる原因になっているのです。
美容院に行った際には担当の美容師さんにチェックをしてもらうことも重要となります。頭皮をチェックしたときに炎症を起こしている場合は特に、かいてはいけません。
【かゆくなる原因3】合わないシャンプーを使っている
そもそも、自分の頭皮(お肌)に合わないシャンプーを使用している場合にも「かゆみ」が出ることは少なくありません。
特に、頭のかゆみで悩んでいる人の多くは、「かゆみを抑える成分(抗炎症成分)」のグリチルリチン酸ジカリウムや、「菌の増殖を抑制する成分(抗真菌成分)」のミコナゾール硝酸塩などが配合されているシャンプーを選びがちです。
また、スッキリとした清涼感を実感するために「メントール(清涼成分)」などが含まれたシャンプーを好む人も多いかもしれませんね。
しかし、これらの成分はひとつ間違えると「頭皮ダメージ」を助長してしまうケースもあるといいます。体質や肌質に合っていなければ、どんな有効成分が含まれているシャンプーでも「逆効果」になってしまうことも。
これは、顔につける化粧水や乳液なんかと同じように考えてもらえると、わかりやすいかと思います。大前提として、「自分に合っていないシャンプー」を使い続けることは、かゆみを悪化させる原因になるといえるでしょう。
頭のかゆみを改善するための対策とは?
では、シャンプー度の頭のかゆみを改善するためには、どのような対策を行えば良いのでしょうか。ここでは、具体的に3つのアドバイスをさせていただきます。
【かゆみ対策1】すすぎ時間を2倍にする
シャンプー後に「かゆみ」が出る原因の多くは、すすぎ残しだというお話をしてきました。
そこで、意識して欲しいのが「すすぎ時間を、これまでの2倍」にするということ。
すすぐ際のシャワーのお湯の温度は、36~38度程度の低めがオススメです。
頭がかゆいときには、熱いシャワーの水圧で流すのが気持ちいいと感じる人も多いかもしれませんが、40度以上のお湯は「頭皮の皮脂膜」を根こそぎ除去してしまいます。
これにより、バリア機能が低下して、乾燥やかゆみ、炎症を起こしやすくなってしまうため注意が必要です。
ぬるめのシャワーで、時間をたっぷりかけてシャンプー成分を洗い流すように心がけましょう。
シャンプーをよーくすすいだら、トリートメントは毛先中間だけにつけて頭皮につけないこともポイントとなります。
【かゆみ対策2】泡で優しく包み込むようにシャンプーする
シャンプーをする際には、洗顔をするときと同様に「泡で洗う」という感覚を持ちましょう。恐らく、頭のかゆみで悩んでいる人の多くは「指先の力でゴシゴシ洗う」といったイメージでシャンプーしているはず。
しかし、シャンプーには「洗浄成分」が含まれています。本来、シャンプーをする前の「予洗い」だけでも、髪や頭皮の汚れは7~8割程度落ちます。
(※予洗いとは、シャンプー前に毛髪と頭皮を濡らす作業のこと。)
そのため、力任せにシャンプーをする必要はありません。ほとんどの人が、シャンプー時には余計な力を入れすぎな傾向があります。髪の毛をこすり合わせてからませてしまい、物理的なダメージを与えてしまうから濡れている髪は丁寧に扱いましょう。
シャンプーを手のひらで適度に泡立て、頭皮を中心にマッサージするようなイメージで優しく包み込むように洗いましょう。
この洗い方を徹底するだけでも、頭のかゆみが軽減されることも少なくないようです。
※敏感肌の方の場合は泡立てネットでシャンプーの泡を作り、包み込むように洗うことがお勧め。
【かゆみ対策3】地肌に優しい「アミノ酸系シャンプー」を選ぶ
頭のかゆみで悩んでいる人こそ、頭皮や髪に優しいといわれている「アミノ酸系シャンプー」を選びましょう。
最近では、ドラッグストアなどにも安価なアミノ酸系シャンプーが並んでいますが、本当に頭皮と髪のことを考えるのであれば、サロン専売品や美容院が開発したシャンプーを選んだ方が良いでしょう。
余計な添加物や洗浄料がプラスされていないため、炎症やかゆみが定期的に起きている人でも安心して使い続けることができます。
アミノ酸系シャンプーを使い始めて頭がかゆくなったら?
アミノ酸系シャンプーは、一般的に頭皮や髪に優しいとされていますが、まれに「アミノ酸のシャンプーを使い始めたら、頭がかゆくなった!」と感じる人も存在します。
一体これは、どういうことなのでしょうか。
せっかく「地肌に良いと思って使い始めたのに…」とガッカリしてしまいますよね。
アミノ酸系シャンプーの使用をスタートしてから、頭皮のかゆみに悩まされる場合には、いくつかの原因が考えられます。
まずは、「低品質のアミノ酸系シャンプー」を使用しているケース。
本来、アミノ酸系シャンプーは通常のシャンプーより泡立ちが悪く、洗浄力が劣るものがほとんどです。しかし、多くの消費者は「シャンプーは泡立ちが良いものが高品質」「シャンプーは洗浄力が命!」と勘違いしている傾向があります。
そのため、洗浄力を高める成分をプラスしたり、泡立ちが良くなるようにと「界面活性剤」を多く配合しているシャンプーも多く販売されているのです。
ちなみに、これではアミノ酸系シャンプーの本来の魅力は半減してしまいます。
せっかくアミノ酸系シャンプーを使っていても、強力な洗浄成分と界面活性剤によって「頭皮」がダメージを受け、乾燥したりフケやかゆみといった症状が出やすくなってしまうんですね。
これらの傾向は、安価なアミノ酸系シャンプーによくみられるので、注意が必要です。
成分表をしっかりと確認し、「本当に安心できる成分なのか」「品質は確かなもモノなのか」という部分もチェックするようにしてください。
また、稀な例として、アミノ酸系シャンプーのアレルギーで「かゆみ」が出ることもあります。
アミノ酸系シャンプーには、髪の主成分である「ケラチン」が豊富に含まれているため、「ケラチンアレルギー」を持っている人は、当然ながらアレルギー反応が出てしまいます。
もちろん、ケラチンアレルギーを持っている人はごく少数ですが、ご自身がアレルギー体質だとわかっている場合には、必ずパッチテストを行ってから髪に使用するようにしましょう。
まとめ
今回の記事では、シャンプー後に頭がかゆくなってしまう人に向けて、その原因と対策について詳しく解説してきました。
頭のかゆみを軽減するためには、シャンプーのすすぎ時間を2倍にすること、泡で優しく包み込むように洗うこと。そして、頭皮や髪に優しいといわれている「アミノ酸系シャンプー」を選ぶことが大切です。
それでも頭皮のかゆみが出てしまう場合は、頭皮はお湯だけで洗い、泡立てネットで作った泡で髪を揉み洗いしましょう。※ちなみに僕はその方法でシャンプーをしています。
まずは、今日からできることを少しずつでも構わないので、ぜひ実践してみてくださいね。
それでは、今回も最後までお読みいただきありがとうございました!
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