酢シャンプーはくせ毛には不向き!その理由を解説

「髪にツヤがなく、いつも表面がチリチリしてしまう。」
「くせ毛のせいで毛先がまとまらなくてヘアスタイルがきまらない…」
こんなお悩みを持っている方はとっても多いです。
それもそのはず。
なんと、日本人の約8割はくせ毛体質だといわれているのです。
そんな「くせ毛」をなんとかしたくて、縮毛矯正やストレートアイロンで一生懸命に髪を伸ばしたところで、残るのはダメージ髪だけ…。
ネットで調べていると「酢シャンプーでくせ毛が治る」とか「髪のうねりで悩んでいるなら酢シャンプーを試すべき」なんて情報を目にしたことがある方も少なくないでしょう。
実際のところ、酢シャンプーでくせ毛が治るのでしょうか。
いきなり結論から言ってしまうと、「酢シャンプーはくせ毛には不向き」なんです。
今回は、その理由とくせ毛の対処法についてお話していきたいと思います。
そもそも酢シャンプーとは?
酢シャンプーは、もともと「石鹸シャンプー」が話題になっていた頃に、髪のキシみを解消することが目的で広がり始めた方法。
髪の毛を構成している「たんぱく質」は、健康な状態であれば本来は弱酸性の状態です。
しかし、アルカリ性に分類される石鹸を使って洗髪した後には、髪も当然アルカリ性に傾いてしまいます。
アルカリ性になった髪のキューティクルは、無防備に開いてしまうという恐ろしい特性が!
これにより、乾燥やキシキシ感、うねり、ダメージの進行など髪にとって良くない連鎖が起こるといわれているのです。
逆に、髪の毛を酸性にしてやるとキューティクルが締まり、髪内部の水分やうるおいをしっかりと閉じ込めることができます。
そこで注目されたのが、酸性のお酢だったということ。
当時は、酢シャンプーというよりも「酢リンス」と呼ばれて親しまれていました。
(過去形のように書いてしまいましたが、もちろん現在でも酢シャンプーや酢リンスを継続している方も少なくありません。)
酢シャンプー(酢リンス)のやり方は、さまざまな方法がありますが、一般的には洗面器などにお湯をはってから大さじ数杯ほどの酢を加えて混ぜ、髪の毛全体に馴染ませれば完了。
リーズナブルでとっても簡単なこともあり、「ナチュラルな方法で髪をキレイに保ちたい」「添加物まみれのシャンプーやコンディショナーを使いたくない」という方から支持されています。
ただし、酢のツンとした独特な香りがあるため、お年頃の女性からはあまり評判が良くない様子。
やっぱり「いい香りのシャンプーで髪を洗いたい」「せっかく髪を洗ったのに、酸っぱいニオイがするのはちょっと…」などという理由で、酢シャンプーを断念する方も多いのが現状です。
酢のニオイがどうしても気になる場合は、「酢シャンプー」の代用としてクエン酸を使うことも可能。
酢シャンプーを行う理由が「アルカリ性に傾いてしまった髪を、酸性に戻す」という目的だけであればクエン酸でも十分でしょう。
酢シャンプーの効果は?くせ毛に不向きって本当?
お酢の効果は、髪を酸性にしてキューティクルを閉じることだけではありません。
ここでは、「酢シャンプー」が髪にもたらす効果について詳しく解説していきたいと思います。
【酢シャンプーの効果1】アミノ酸がダメージヘアを修復する?
酢には栄養成分としての「アミノ酸」が多く含まれているため、傷んだ髪の修復効果も期待できるといわれています。
ただし、髪の毛は「死滅細胞」の集まりなんですよね。
要は、死んでいる細胞ということ。
そのため、アミノ酸などの栄養素をどんなに与え続けても、一度傷んでしまった部分が元通りの健康な髪に戻ることはありません。
「現在起きている髪のダメージの進行を最低限に抑えてくれるんだな!」くらいに思っておきましょうね。
現在、特にトラブルがない髪の毛に関しては、酢シャンプーを行うことによって健やかな状態をキープしてくれるかもしれませんが…
枝毛が治るとか切れ毛が治るなんていう「劇的な効果」は期待しないようにしてください。
【酢シャンプーの効果2】殺菌・抗菌効果で頭皮を健やかに保つ
酢には殺菌作用・抗菌作用があるため、酢シャンプーをすることで「頭皮の毛穴」に詰まった皮脂や雑菌を除去してくれる効果が期待できます。
これにより、頭皮からのイヤなニオイを防ぐ「消臭効果」も得ることができるのも嬉しいポイント!
頭皮や毛穴の環境が良くなるということは、新しく生えてくる髪の毛が健康な状態になりやすいということです。
実際に酢シャンプーを行った人のなかには「髪の毛が太く丈夫になった」「毛の量が増えてフサフサになった気がする」なんて人もいるほど。
ただし、薄毛改善効果については個人差があるため「絶対に毛が増える」とは言い切れません。
どんなシャンプーでも「合う・合わない」は必ずありますからね!
酢シャンプーを行う時には、ご自身の頭皮や髪の状態としっかり相談して行うようにしてください。
酢シャンプーは結局「くせ毛」に効果がないの?
ここまで、酢シャンプーの効果についてお話をしてきましたが、正直「くせ毛に効く」という確たるデータはありません。
酢シャンプーは、そもそもアルカリ性に傾いて開いてしまった「キューティクル」を閉じることを目的に行われるケア方法のひとつです。
酢に含まれるアミノ酸の力で、サラサラとした手触りの髪に導いてくれますが、そもそも「くせ毛を改善する」という効果は実証されていないんですよね…。
それどころか、お酢の酸が強すぎて「髪の毛が余計ボワボワしてしまった」「翌朝起きてみたら、ライオンみたいな頭になっていてビックリした」なんてエピソードも…。
酢シャンプーでくせ毛をどうにかしよう!と思うのは、今日で終わりにした方が良いでしょう。
なんとかしたい!くせ毛の特徴と原因とは?
実は、日本人の8割以上の人がくせ毛で悩んでいるといわれています。
しかし、ひとくちに「くせ毛」といっても、その状態には個人差があり、特徴もさまざまです。
ちなみに、くせ毛の特徴として代表的なものは以下の通り。
- 髪の表面がチリチリ(ボワボワ)する
- 襟足が浮いてしまう
- 髪の毛のまとまりが悪い
- 前髪がパックリ割れてしまう
- ツヤがない
このように、人それぞれ違った「くせ毛の状態」で悩んでいるのです。
では、どうして「くせ毛」になってしまうのでしょうか。
その原因は、多くが元々の髪質・体質など遺伝によるものです。その他、年齢を重ねることによる髪質の変化、妊娠・出産による体質の変化でくせ毛になってしまう人も少なくありません。
また、毎日のシャンプー後にしっかりと髪を乾かしていないことも「くせ毛」の一因になるので注意が必要です。
くせ毛を改善するにはどんな方法がある?
酢シャンプーでくせ毛を改善できないのであれば、どうすれば良いのでしょうか…。
「いいから早く教えてよ!」という方も多いかもしれませんね。(ゴメンナサイ)
くせ毛を改善するには、いくつかの方法があります。
- 美容院で縮毛矯正をする
- ストレートアイロンを使って毎日セットする
などの方法は、誰でも思いつく「一般的なくせ毛対策法」なのではないでしょうか。
しかし、これらの方法は髪に大きなダメージが蓄積されてしまうという大きなデメリットが存在します。
そのため…
「縮毛矯正をし続けているけれど、髪がチリチリになってきてもうやめたい」
「くせ毛を伸ばすためにアイロンを使っていたら髪がパサパサになってきた…」
このようなお悩みを持っている方も非常に多いのです。
その場合には、くせ毛を活かしたカットをしてもらうのがオススメ。
くせ毛で悩んでいる方のなかには、髪の内側だけ、または一部だけがうねってしまう…なんて方も少なくありません。
しかし、カット方法によっては「くせ毛」や「うねり」を誤魔化すような形で仕上げることも十分可能。もちろん、髪のクセや生え方には個人差があるので、しっかりと担当の美容師さんと相談しながら決めていきましょう。
また、美容院MAXが開発したプリュムワックスをつけるだけでも、ゴワゴワ感や広がりをここまで抑えることができます。
なんと、こちら…。カットをしてプリュムワックスをつけただけの状態です。
くせ毛で長年悩まれてきた方の多くは、「もっと早く知っていればよかった!」と口を揃えて話してくれます。
ぜひ、あなたも一度試してみてくださいね。普段のカットのままでも、効果を実感してもらえると思いますよ!
まとめ
今回は、酢シャンプーがくせ毛には不向きである理由について、わかりやすく解説してきました。
くせ毛と上手に付き合っていくためには、縮毛矯正やストレートアイロンをはじめ、カット方法やプリュムワックスをうまく活用しながら、素敵で扱いやすい髪型にすることが大事。
自己流の「酢シャンプー」で酷い髪になって後悔する前に、ぜひ信頼できる美容師さんに相談してみてくださいね。
それでは、今回も最後までお読みいただきありがとうございました!
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