「頭皮がかゆいのは乾燥が原因?」お肌の専門家が解説します。

敏感肌のためのヘアケア
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「毎日きちんとシャンプーしているのに、なぜか頭皮がかゆくて困っている。」
「頭がかゆいのは乾燥が原因なのかしら?」

このように、しつこい頭皮のかゆみと戦っている人は結構多いもの。
かゆみさえなくなれば、どんなに快適だろう…とため息をついている方もいるでしょう。

そこで今回は、「頭皮がかゆい原因」についてお肌の専門家が解説していきます。

あなたの症状は、もしかしたら普段の習慣が原因かも!?
頭皮の厄介なかゆみで悩んでいる方は、ぜひ最後までお付き合いくださいね。

頭皮がかゆい!原因は乾燥だけなの?

よく、お肌にかゆみを感じるときには「保湿を念入りにしなさい!」といった情報を目にしますよね。
これらの「かゆみ解決法」を見ていると、なんだか『かゆみ=乾燥』といったイメージを持ってしまいがち。

しかし、頭皮がかゆいときの原因は乾燥だけではありません。
そのため、保湿成分がたくさん配合されたシャンプーやトリートメントを使用したところで「かゆみ」が改善されるわけではないのです。

頭皮のかゆみの原因は、人それぞれ。
次の項では、頭皮がかゆくなる原因を詳しく解説していきたいと思います。

頭皮がかゆくなる7つの原因!あなたは大丈夫?

それでは、早速「頭皮がかゆくなる原因」について、代表的なものを7つご紹介します。
恐らくほとんどの人は、以下の原因が関係しているはずです。
ぜひ、ご自分の習慣などを思い出しながら、ひとつずつチェックしてみてくださいね。

【頭皮がかゆい原因1】乾燥で肌バリア機能が低下

頭皮がかゆくなる原因の1つ目は、やはり「乾燥」によるものです。
体質や肌質、季節、日頃の習慣などによって頭皮が乾燥を起こし、肌バリア機能が低下することで「かゆみ」が出てしまうことは珍しくありません。

さらに、かゆいからといって頭をボリボリ掻いていると、細かいフケが出てくることも。
このフケは、頭皮の角質層が剥がれ落ちたものです。

本来、頭皮の表面は健康な角質層と適度な皮脂によって、保護されています。
しかし、極度の皮膚乾燥が起こるとターンオーバーが乱れ、未熟な角質細胞まで剥がれてしまうのです…。

すると、頭皮がさらに「無防備」な状態となり、炎症を起こしたり外部刺激に弱くなったりして「かゆみ」が進行していくというメカニズムです。

【頭皮がかゆい原因2】シャンプー方法が間違っている

「毎日シャンプーをしているのに頭皮がかゆい!」と悩んでいる方の多くは、そもそもの「シャンプー方法」が間違っている可能性が非常に高いです。

シャンプーは、ほとんどの方が毎日のように行っているものなので、間違った方法で続けていると…当然「頭皮」に負担をかけてしまいます。

  • 頭がかゆいからといって、爪を立ててゴシゴシ洗っている
  • 指先に強い力を入れて、念入りにシャンプーしている
  • 髪を洗うというよりは「頭皮」の汚れを一生懸命落とそうとしている

実は、これらのシャンプー方法は全てNG!

未熟な角質細胞や、肌の保護に必要な皮脂まで取り除いてしまいます。
「頭皮の肌バリア機能」を自ら破壊しているようなものだといえるでしょう。

無意識に間違ったシャンプー方法で洗髪してしまっている人も多いかもしれませんが、この機会にぜひ見直してみてください。

【頭皮がかゆい原因3】使っているシャンプーが合っていない

頭皮がかゆい原因の3つ目は、あなたが今お使いのシャンプーが合っていない可能性があげられます。
市販のシャンプーは、さっぱりした洗い心地や泡立ちを実現するために、多くの界面活性剤が含まれています。
しかし、この界面活性剤はイコール「洗浄成分」なので、頭皮の洗いすぎにつながってしまうことも!

これが頭皮の乾燥を招く原因になっている方も少なくありません。

強い洗浄成分が含まれたシャンプーは、健やかな頭皮をキープするために必要な皮脂などの「うるおい成分」を根こそぎ除去してしまうのです。
これにより、頭皮の肌バリアが破壊され「かゆみ」などの症状が現れるようになります。

その他、シャンプーに配合されている成分にアレルギーがあったり、お肌に合わない添加物が含まれている場合にも、頭皮のかぶれやかゆみが日に日に悪化してしまうことも珍しくありません。

【頭皮がかゆい原因4】汗や皮脂・汚れの蓄積

頭皮がかゆい原因の4つ目は、汗や皮脂、汚れなどの蓄積によるもの。

「シャンプーで汚れを落としきれていない」「間違った湯シャンのせいで、皮脂や汚れが溜まっている」などが、頭皮のかゆみの引き金となっているケースも多いのです。
頭皮に過剰に残った皮脂は、古くなると酸化を起こし「肌刺激」になってしまうんですよね。

その他、ワックスやヘアオイルなどの整髪料が頭皮に残ったままになると、これらの成分がお肌の負担となって頭皮がかゆくなるケースも少なくありません。

また、夏の暑い日には汗による頭皮の蒸れ、雑菌の繁殖でも「かゆみ」が出ることがあります。
もちろん「シャンプーし過ぎ」は良くありませんが、逆に「洗わなさすぎ」もかゆみの原因になってしまうので注意しましょう。

【頭皮がかゆい原因5】ストレス

ストレスが蓄積すると、男女関係なくホルモンバランスが乱れてしまい「男性ホルモン」が多く分泌されるようになります。
実はこの男性ホルモンというものは、皮脂腺を刺激して大量のドロドロとした皮脂を出す作用が!

しかも、皮脂が酸化して雑菌などと混ざると、頭皮に炎症を与えはじめます。
これが原因となって、頭皮のかゆみが増すことは決して珍しくないのです。

また、ストレスで自律神経が正常に働かなくなると、身体のあちこちに不快な症状が現れ始めます。
自律神経が乱れてしまった場合、頭痛、めまい、だるさ、疲れやすいなどの症状が代表的ですが、その他にも肩こり、背中の痛み、身体のかゆみなど、人によってさまざまな症状が出てしまうのです。

最近では「自律神経失調症」と診断される方も多いですが、交感神経と副交感神経のバランスがおかしくなることによって、皮膚炎や肌トラブルがなくても「頭皮のかゆみ」を脳が作り出してしまうケースも少なくありません。

体質によっては、皮脂の過剰分泌以外にも「ストレス」によってお肌のターンオーバーが乱れ、乾燥を引き起こしてまうこともあるため注意が必要です。

【頭皮がかゆい原因6】カラー剤によるアレルギー反応

美容院や自宅でヘアカラーを行った後に「頭皮のかゆみ」を感じる場合には、カラー剤に含まれている成分が原因であることも多いです。

特に、9割程度のカラー剤に含有されている「パラフェニレンジアミン(PPD)」に対してアレルギー反応が出てしまう方も結構いるため、注意が必要。

ジアミンアレルギーは、初期段階では「頭皮がかゆいな…」という程度で済むのですが、何度もヘアカラーを繰り返しているうちに、顔や首に赤み・腫れが出たり、酷い場合には全身症状やアナフィラキシー反応を起こしてしまうことも!
心当たりのある方は、一度パッチテストを行っておくと安心かもしれませんね。

【頭皮がかゆい原因7】皮膚炎などの病気

頭皮がかゆくなる原因には、皮膚炎などの病気を発症していることも少なくありません。
かゆみを伴う皮膚の病気には、脂漏性皮膚炎、乾癬、苔癬、毛包炎、アトピー、湿疹、アタマジラミなどがあげられます。

お肌に付着したカビ(真菌)や細菌、シラミなどが増殖することで、お肌に炎症を起こして「我慢できないようなかゆみ」が1日中続いてしまうことも…。

ちなみに、これらの皮膚炎は毎日シャンプーをして清潔を保っている方でも発症するため、「不潔だから病気になったんだ…」なんて思う必要はないので安心してくださいね。

やっぱり乾燥で頭皮がかゆい!という方向けの対処法5つ

ここまで、頭皮のかゆみに繋がるさまざまな原因についてお話してきました。
しかし「チェックしてみたけれど、やっぱり自分の頭皮は乾燥でかゆいんだ!」という方のために、今日からできる頭皮の乾燥対策をお伝えしたいと思います。
特に、空気が乾燥して気温が下がる季節には、これからご紹介する5つの方法を実践してみてください。

【乾燥対処法1】ドライヤーの時間短縮を心がける

シャンプー後に髪の毛を乾かす際、ドライヤーを使うのは正解。
自然乾燥を使用と思うと、どうしても濡れたままの髪(頭皮)でいる時間が長くなってしまいます。その間に雑菌などが繁殖して、頭皮の肌バリア機能を低下させる要因になるのです。

しかし、ドライヤーの熱も頭皮のうるおいを奪ってしまう原因のひとつ。
そのため、できるだけ短時間使用を心がけるようにしましょう。タオルドライをしっかりと行っておくのもポイントです。

ドライヤーを使うときは、髪から20センチ以上離して熱風を当てましょう。
一か所に集中することがないよう、まんべんなく風を送って乾かしてくださいね。

【乾燥対処法2】頭皮用のローションで保湿を行う

顔や身体のお肌が乾燥しているときには、ほとんどの方がクリームなどの保湿剤を使うはず
同様に、頭皮にも専用のローションなどを用いて、適度な油分と水分を与えてあげるようにしましょう。

乾燥している皮膚をそのまま放置していると、荒れたお肌表面からどんどんうるおい成分が逃げていってしまいます。皮膚科で処方された保湿剤や市販の「頭皮用ローション」を使って保護してあげてください。

【乾燥対処法3】皮膚の回復を助ける栄養素を摂取する

お肌や髪のモトとなる「たんぱく質」はもちろんのこと、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンEは皮膚の乾燥を改善するために必要不可欠な栄養素です。

これらの栄養が不足すると、頭皮や顔、身体などがカサカサしたり「かゆみ」が出てきたりすることも珍しくありません。

たんぱく質は、肉や魚、乳製品、鶏卵、大豆製品に多く含まれています。
動物性と植物性をバランスよく摂取するようにしましょう。

また、ビタミンAはレバー、にんじん、ほうれん草、かぼちゃなど、ビタミンB群は豚肉、納豆、鶏卵など、ビタミンEはナッツ類、パプリカ、ウナギなどから効率よく摂ることができます。

これらの栄養素をバランスよく摂ることで、お肌のターンオーバーを正常化・活性化して、健康な頭皮を作る手助けとなるでしょう。

【乾燥対処法4】シャワーの温度を下げる

特に、冬の寒い日には「熱いシャワーで身体も頭も洗ってしまう」なんて方は多いかもしれませんね。
しかし、これは乾燥を悪化させる原因になってしまいます。

40度以上のお湯は、頭皮を保護する働きがある「皮脂」を洗い流してしまうので注意が必要!
できるだけ体温に近い36~38度くらいのお湯で洗髪するのがベストです。

【乾燥対象法5】シャンプーの量・回数を減らす

どうしても頭皮の乾燥が治らない場合には、思い切ってシャンプーの量や回数をぐんと減らしてみることをオススメします。
シャンプーは「髪を洗うためのもの」として考え、頭皮はぬるま湯だけで洗うようなイメージが良いでしょう。

また、シャンプー剤を使用せずに頭を洗う「湯シャン」を2日に1回挟むなど、ご自分の頭皮とよく相談して「洗いすぎ」には注意するようにしてくださいね。

シャンプーは「絶対に毎日行わなければならないもの」ではありません。
これまでの常識を疑ってみることも大切です。

冬場なんかは、あまり汗をかかないため、人によっては「2日に1回のシャンプーに変えたら、頭皮の乾燥とかゆみが治った」という方も結構います。

長引く「頭皮のかゆみ」は皮膚科で相談しよう!

頭皮に優しいアミノ酸系シャンプーを使用したり、やシャンプー方法を変更してみても「頭皮のかゆみが全く改善されない!」という場合には、脂漏性皮膚炎や乾癬、苔癬、湿疹などの皮膚炎を起こしている可能性があります。

この場合には、セルフケアだけでは完治させることができません。

ドラッグストアなどで販売されている「フケ・かゆみ用シャンプー」や「かゆみ止め塗薬」を使うと、逆に状態を悪化させてしまうこともあるため注意が必要です。

病院で専門医の診察を受け、適切な薬を処方してもらうことで「頭皮のかゆみ」は徐々に改善されていきます。

症状によってはステロイドや抗生物質入りの塗り薬を処方されるケースも多く、正しく治療を行えば、早い人で1~2週間程度、遅くても数か月でその厄介な頭皮のかゆみから解放されるでしょう。

頭皮のかゆみがあまりに長引くときには、自己流の頭皮ケアを中止して、できるだけ早めに皮膚科医へ相談するようにしてくださいね。

まとめ

今回は、頭皮がかゆい方に向けてその原因を詳しく解説してきました。
「かゆい!=乾燥だ!」と短絡的に考えてしまう方もかなり多いのですが…
頭皮がかゆくなる理由は「乾燥」だけではありません。

間違ったシャンプー方法やお肌に合わないシャンプー成分、ストレス、カラー剤アレルギー、皮膚炎などさまざまな原因が考えられます。
ぜひ、ご自分の「頭皮のかゆみ」がどうして起こっているのかをしっかり考え、正しい対策を実践していくようにしてくださいね。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました!

原宿一人経営美容師MAX戸来

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株式会社マクスタート/代表取締役社長 戸来正博 岩手の美容専門学校卒業後20歳原宿の美容院に務め→21歳退社後フリーランスのスタイリストデビュー→22歳美容...

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